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LinkedIn企業アカウントで目指すべきはFollowの数ではない

Followerの数は実力を示さない魔法の数字だ

· LinkedIn,B2B,中小企業

リンクトイン企業アカウント運営で最も典型的なKPIはFollowerの数ですね。しかしご担当者の方は疑問に思われる場合があります。一体このFollower数は何の役に立っているのだろうかって。

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KPIはFollower数。これとても分かりやすいKPIですね。まず社内レポートや報告時に上長に対しての説明が楽です。上長もきっとどこかで「フォロワー数は大事」という話を聞いていますので、納得感がありますね。これは大事なポイントです。

また施策も理解しやすいですね。広告施策で Follower数を増やすことが出来ますので、予算化もしやすいでしょう。Followerを1000人増やす予算が100万円とすると、「そんな感じか…」で終わるかもしれません。高い安いの判断は比較対象に乏しいので、難しいでしょうし、投下期間の見込みもわかるの、いつ目標値に達するのかの予想ができます。

フォロワー数を増やす手段は

  1. 広告
  2. ポスト
  3. エンゲージメント
  4. 依頼
  5. 管理者を増やす
  6. コンサルを雇う

らが考えられます。

B2Bの場合は、マーケティング予算がない場合が多いので、広告への費用投下なしで、まずはやってみることになるでしょう。そして御担当者の努力により、順調にFollowerの数が増えてきます。しかし、どの担当者もある日疑問を持ちます。

Followerの数が増えてきたけれど、実際にどんな効果があるの?なんのためにやっているのだろうか?

これとても正しい問いかけだと思います。何故Follower数が必要なのか?ここに対する明確で納得できる回答がないんですね。PV(Page View-閲覧数)と一緒で、「とにかく数字が上がれば、きっと何かいいことが起きるはず」というのが、現実ではないでしょうか?そして多くの方が納得出来る「最もわかりやすい数字がFollower数」だから、KPIの対象になっているのではないでしょうか。

1970年代半ば、情報量が増えると意思決定の質が向上することが発見されましたが、ある一定の情報量を超えると、それが逆転してしまいます。これは、人間の脳にはインプットに関して自然な限界があることを示しています。

Followerの数が大事なのは実は間違いなく、絶対数が大きいほど周知されやすい理論は分かりやすいですね。もう一つ大きな理由は、アルゴリズムがエンゲージ力に応じてレバレッジ効果を生むからなんです。ですのでエンゲージメントの一つであるFollower数が大事なKPIというお話は正しいのです。

ここでピンときて頂けると、とても嬉しいのですが、レバレッジを効果はエンゲージメントから発生するという事実です。この点について再考する必要があります。

企業アカウント運用の目的は、ブランディング、マーケティング、リード確保、タレント確保と様々な目的がありますが、LinkedInというプラットフォームを利用しているので、どのようにリンクトイン活用をしていくかに、ついつい目がいってしまいます。私がいつもお勧めしているのは、運用が先ではなくて、「何故」を問い詰めることです。そして何故に対する回答を追い求めるには、LinkedInの最新のHow to習得ではなくて、基本を理解したマーケティング理論の展開にあると考えています。

こちらの2冊の本は私が卓上に置いて参考にしています。内容はMBA級で、ビジネス活用される方には有益でしょう。

1 マーケティング大全 https://lnkd.in/gUGhDiC

2 デジタル時代のマーケティング・エクササイズ https://lnkd.in/d6yZm_U

1冊3−5時間程です。

ここではFollower数がKPIとして間違っているではなくて、そこからもう一歩進んで考える必要があると述べています。他のKPIと関連付け、その関連性の深さを調べるのです。関連性が深ければ、Follower数で十分かもしれません。関連性が低ければ、独立したKPIとなるでしょう。KPIは少ない方がより継続性があり、また管理コストも下がります。出来るだけ少ないKPIを心がけるのが、よりシンプルなオペレーションが可能となります。